学生時代にきっと一度は目にしたことのある単位「pH」を覚えていますか?
実は今、この読み方が世代によって異なっており、ジェレネーションギャップが発生していることが話題になっています。
pHの読み方
Twitterで話題になっるこの投稿。
大人の人は見てびっくりした人は多いのではないでしょうか。
今の子供たちはpHを「ペーハー」と読まないんです!現代の教育では「ピーエッチ」と読むと教えられています。
計量単位規則でも定められているので、うっかりペーハーと読んでしまうとジェネレーションギャップで通じないなどショックを受ける人が出てきています。
pHってなに?
pHという言葉は、私たちの身近な生活の中でも使われています。近頃では「お肌のpH」とか「食生活のpH」などという風に、生活の中にもpHという言葉が使われています。また、言葉を聞いてリトマス試験紙を使ったpHの実験をしたことを思い出した方も多いことでしょう。
pHとは水溶液の性質を知るために必要な単位
pHとは、水溶液の性質をあらわすひとつの単位です。ちょうど長さをあらわすのに「m」(メートル)という単位があるように、水溶液の性質を知るために必要な単位なのです。
日常生活の中で触れる機会のない人は言葉な聞いたことあるけど何だっけ?と忘れてる人も多いのではないでしょうか。
酸性とアルカリ性
たとえばレモンのしぼり汁をなめてみると「すっぱい」味がします。
また、石けん水はヌルヌルしてなめると少し「にがい」味がするはずです
(※これは実験のひとつなので石けん水を舐めるのは危険なので止めてくださいね)
このレモンのしぼり汁に青色リトマス試験紙を浸すと試験紙は赤色になり、石けん水に赤色試験紙を浸すと青色になります。
・試験紙が赤くなったレモンのしぼり汁は酸性
・青くなった石けん水はアルカリ性
つまり、pHとはこのような水溶液の性質(酸性・アルカリ性の程度)をあらわす単位なのです。
ペーハーか、ピーエッチか
「ペーハー」と読むか、「ピーエッチ」と読むか、以前に番組で取り上げられた事もあります。
その時にこのような会話をしていました。
「pHをペーハーと読むのは、『いい国(1192)作ろう鎌倉幕府』とか、『建武の中興』とか、最近はそんなこと言いませんが、そんな中のひとつかもしれませんね」
いい国作ろう鎌倉幕府、懐かしいですね(笑)
実はこれ、どっちも間違っているわけではないです!
時代によって言い方が変わっているんです。多くの人はペーハーかなと思いますが、中高生のお子さんがいる方は子供はピーエッチと言っていましたよ、と言われます。
実はピーエッチで統一されていた!?
pHはドイツ語読みで「ペーハー」、英語読みで「ピーエッチ」です。
pHは水素イオン指数のこと。酸、アルカリの度合いの強さを表すときに使う単位です。
例としてはアジサイなどがわかりやふいでしょうか。その花の色を決めるのは、土の性質が酸性かアルカリ性かが大きく関係しているそうです。
この表し方を最初に発見したのはデンマーク人のソレン・ソーレンセンという科学者です。
その頃はドイツが先進国だったのでドイツ語読みが主流でペーハー。
その後、pHがJIS化されるときに、国際単位系にあわせて、日本でも読み方をピーエッチに統一しました。
国際単位系とは
重さはキログラム、長さはメートル、電流はアンペアなど、各国が独自の単位を使う混乱を避けるために単位を揃えているものです。
実はピーエッチに統一されたのは1957年(昭和32年)と、かなり前のことでした。
「あれ?統一されてかなり経ってから、私は学校でペーハーで習いましたよ」
30代女性
統一されてからもしばらくは、先生が授業でペーハーと言っていたからという説もあります。昭和はペーハーで、平成はピーエッチという感じがあります。
今でもペーハーを使っているという人は多いと思います。
専門業者は今でもペーハーと呼んでいます。学校で習っても、現場ではそうではないということが多々あります
どこの現場かわからないけど、ぺーハーは残っています
このように、どこかでペーハーが残っていて欲しいという気持ちがあるのかもしれません。
ミリバールからヘクトパスカル
他にも、教科書に載っている言葉が私たちの頃とはいろいろ違っているものがあります。
理科では気圧を表す記号ヘクトパスカル(hPa)、これは1992年に国際単位系にあわせて変更されました。
「すぐにテレビラジオの天気予報が『今日からはヘクトパスカルと表記します』と、ころっと変わりましたね」
「昔はミリバールでしたね」
ヘクトパスカルのパスカルはフランスの科学者のパスカルから来ています。「人間は考える葦である」や「パスカルの原理」の人です。
教育は変化していくもの
日本史では鎌倉幕府の成立した年について、最近はあまり口にされることがなくなりました。
最近の中学校の歴史では
頼朝が幕府の制度を整えたのは1185年とされており、1192年は源頼朝が征夷大将軍に就いた年と教えています。
また、日本最大の前方後円墳である仁徳天皇陵は「大仙陵古墳」または「大仙古墳」と呼ばれています。
国語では
一部の漢字で書き順が変わっています。
親が書き直したら、今の教育では間違いということもあるのです。
地理では
その国の事情で名称あるいは読み方が変わったりします。
例えば大関に昇進した栃ノ心の出身は以前グルジアと呼ばれていましたが、今はジョージアとなっていますね。
高級車の呼び方も変わっている
高級車の呼び方も時代と共に変化しているんです。
メルセデスベンツAMGはアーマーゲーと思っていたら、エイエムジーなんですね
僕らBMWはベーエムベーと言っていましたよ
「ベンベとか、あれも今は言わないらしい。今はビーエムダブリュー」
何気なく言った言葉に世代感が出てしまって、若者にくすっとされるみたいなことがあるので、いろいろ知っておくといいかもしれませんね。
ネット上での反応
し、知らんかった!今はペーハーじゃないんだ…そういえば『ビールス』表記もなくなったしな…もしかして『エネルギー』も『エナジー』って書かないといかんのですか?
ピーエッチも昭和のにほひがしますね。ピーエイチかと。
……マジですか?
高校の時ペーハーって習ったんですけど……(当時平成14年か15年くらいだったと思います)
看護師は未だにペーハーペーハー言ってます。遅れてますよね。ピーエイチが正しいです。
pHは高校2年まで「ペーハー」3年以降「ピーエイチ」。
それでは粘度poise(P)は,「ポアズ」or「ポイズ」どっち?
コンダクタンス(抵抗Ωの逆数)は,S(ジーメンス)or ℧(モー)どっち?
世代差が現われそう。
同じく、長男に指摘されました。私が「ペーハー」と言ったら「今どきはね、『ピーエイチ』って言うんだよ」と言われ「そーなの?!」と心底驚きました。
長男は「でも『ペーハー』って行ったほうがなんかカッコいいよな」だそうです。
ピーエイチと言われてもピンとこないですよね。
わたしも最初は何のこととおもいました。SI単位への統一という荒波にさらされてる感じです。
教え方が変わったり内容が変わったりしたのならTV特番組んででも親世代に周知して欲しい!!宿題教えながら言い合いになる(笑)←鎌倉幕府はイイクニじゃなくなってた…
びっくりな事実にペーハー派の人たちはかなりの衝撃を受ける反応が溢れています。
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