“白米は太る”という言葉は誰もが一度は聞いた事あるのではないでしょうか。
たしかに玄米と比べると糖質の吸収が早いため、白米のほうが太りやすいということはいえるでしょう。
糖質制限はダイエットをしてる人の間でも取り入れてる人が多く「炭水化物は食べません!!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし炭水化物を全く摂らないとかえって健康に悪影響になる事も。
今回はそんな炭水化物に関しての情報!
ダイエッターたちの間で最近密かに話題になっている「レジスタントスターチ」を紹介します!
炭水化物は必要なの?
人は食事で摂取した糖質をエネルギー源としています。そのため、糖質制限をすると体内の糖質が不足してしまいます。そうなると、身体は脂肪を分解してエネルギーを生み出します。この分解作業が肝臓で行われるときに、血液中にケトン体が放出されます。
過度な糖質制限を行うと口臭や体臭が強くなったり、ツーンとした酸っぱい臭いがすることがありませんか?それは実は「ケトン体」が原因だったんです!
糖質制限の程度がハードであればあるほどケトン体が増えますので、それに比例して口臭などもキツくなってしまいます。
炭水化物を抑えれば抑えるほど痩せられると思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか? ですが、極端な炭水化物制限はかえって身体によくないんです・・・
それに、炭水化物には以外にも食物繊維が多く含まれています。炭水化物を絶つと食物繊維が充分に摂取できないため、便秘などになる事も。。。するとさらに腸内環境が悪化して、いわゆる悪玉菌が増えてしまいます。その結果、体脂肪が増えたり糖尿病や生活習慣病に罹ってしまう恐れがあります。
炭水化物の食べ方
普段、米や麺類などの炭水化物ですが、温かい状態で食べることが多いですよね。
むしろ、冷めていたら温め直して食べることもあるかもしれません。身体を温めるといった点ではよいでしょう。
が、しかし、実は冷めた炭水化物もいいんです!
それは何故かというと、ご飯に含まれるでんぷんが冷えると一部がレジスタントスターチに変わるからです。
レジスタントスターチって何?
レジスタントスターチとは、ヒトの小腸まででは消化されず、大腸に届くでんぷん、および、でんぷん分解物の総称である。「レジスタント」=「消化されない」、「スターチ」=「でんぷん」という意味であり、難消化性でんぷんまたは耐性でんぷんとも呼ばれています
ウィキペディア
炭水化物の中でも、近年かなり注目を浴びているのが「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」と呼ばれているでんぷんの一種。
レジスタントスターチとは、消化されない(レジスタント)でんぷん(スターチ)という意味で糖質であるにもかかわらず、食物繊維のように炭水化物の分解をゆっくりにすることがわかっておりそれによって血糖値を上げにくくしてくれるのだそうです。
血糖値の急上昇は糖を脂肪として蓄えやすくするので、ダイエットが気になる人は冷ました炭水化物をとるのも◎
消化されにくい4つの仕組み
なぜレジスタントスターチは消化されにくいのか?ダイエットに良いのか?
レジスタントスターチは、消化されにくい理由によって大きく4種類にわけられています。
- 硬い組織に守られていることで消化酵素がでんぷんまで届かないタイプ
- でんぷんの粒子そのものが消化されにくいタイプ
- 一度加熱され糊化したものが、冷めたりする途中で一部のでんぷんが消化されにくい構造に変化したタイプ
- でんぷんを高度に化学変化させたことで消化酵素が効きにくくなったタイプ
主にこの4種類に分けられます。
効果的な食べ方
レジスタントスターチは、食べ方でも増やすことができます。
米やイモ類のレジスタントスターチに含まれるでんぷん質(アミロース)は、加熱すると減少し冷やすと増える特質があります。そのため、調理後に冷ましてから食べる方法が効果的です。
食べにくい冷やご飯、どうやって食べればいい?
いくら冷やした白米がダイエットに良いといわれても、冷やすと食感がぼそぼそとしたり、正直あまりおいしくはないですよね、、、
そこで!日常生活でも取り入れやすい!おすすめの方法をご紹介します。
コンビニのおにぎりがおすすめ
コンビニのおにぎりなどが陳列しているショーケースは、庫内の温度が10℃前後に保たれています。レジスタントスターチがマックスに増える4℃とまではいきませんが、コンビニおにぎりも冷やされているので、冷やしご飯として◎
お弁当は冷蔵庫へ
お弁当を作ったり購入したりして会社に持っていく場合は、出社をしたらお弁当を冷蔵庫に入れて冷やしましょう。
そして、食べる1時間ほど前に取り出して常温に戻しましょう。
一度増えたレジスタントスターチは常温に戻してもその量は変わりません。
そのため、食べやすい常温ならレジスタントスターチの恩恵もおいしさも両方得られます!!
ただし、レジスタントスターチは温めなおすと元の量にまで減ってしまいますので、電子レンジなどでの加熱はNG×
うっかり温めないよう注意しましょう。
ポテトサラダ
意外な料理で言えば、ポテトサラダも効果があるんです。
ふかしたジャガイモを冷やして作るので、加熱してもビタミンが失われにくい、腸内改善に有用なレジスタントスターチが多く含まれるなどのメリットが!
ただしマヨネーズの入れ過ぎは逆効果になりますので注意しましょう。
まとめ
今までダイエットの敵!と思われる事が多かった炭水化物。
実はこんなダイエットに嬉しい効能があったんです。
- 白米は冷やすとでんぷんの一部がレジスタントスターチという食物繊維の仲間に変わる。
- これにより熱々の白米を食べるよりも糖質の吸収がゆっくりになり、太りにくくなる。
- レジスタントスターチが一番増える温度は約4℃なので、白米は冷蔵庫で冷やして食べるとその恩恵を受けやすくなる。
- 増えたレジスタントスターチは再加熱をすると元の量にまで減ってしまうため、作用を期待するなら電子レンジなどで加熱をしない。
最近は「ハイレジ(ハイレジスタントスターチ)」料理のレシピも充実してきています。
興味のある人はチェックしてみてください。
最後に、健康にいいからと言って食べ過ぎはダメ。せっかくのダイエットが台無しになってしまうので気をつけましょう!
上手に取り入れて自分にとって理想的なカラダを手に入れましょう♪
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